第50回 Cocoa勉強会関西に行ってきた。
今回は(も)素晴らしい発表ばかりで、まさに第50回という区切りに相応しい回だったと思う。
以下は簡単な要約。途中からの参加だったので、はじめの2つの発表については書いていない。
BLE モジュール基板について (idev_jp)
iPhone と BLE で通信できるモジュール LSD-BLE112 についての発表。
iOS 用の SDK もちゃんと用意されていて、BLE の知識がなくても簡単に通信できる。
モジュールは4,800円で販売予定らしい (資料より)
この話を聞いて konashi を思い出していた。
NJKWebViewProgress について (ninjinkun)
UIWebView にプログレスバーを出すためのモジュール、NJKWebViewProgress についての発表。 NJKWebViewProgress は GitHub でも大人気だ。
僕もいくつか iOS 用の UI コンポーネントを作っているのだけど、例えば QBFlatButton なんかは使いどころが難しいというコメントをもらったりしていて、NJKWebViewProgress のように『これからずっと使ってもらえそうなもの』を作れるというのはとても羨ましく感じた。
Kiwi 最高 (cockscomb)
iOS のユニットテストについての発表。
OCUnit、GHUnit、Kiwi、UIAutomation の使い方や長所・短所について。
Cocoa 勉強会関西で Unit Test について話しました
タイトルには全く同感で、たしかに Kiwi は良い。
テストがエレガントに書けて、⌘+Uでガシガシ実行できる。
CocoaPodsを使って簡単に導入できるというのも魅力的。
Cocoa で CUI ツールを作る (griffin_stewie)
Cocoa で CUI ツールを作るためのヘルパーライブラリ DDCli、man page が Markdown で書けちゃう Pandoc の紹介など。
CUI = Cocoa で Uまいことやれば Iいんじゃね
Xcodeプラグイン Lin はもともと CUI ツールとして作成しており、その時に DDCli を使った覚えがある。
また便利ツールのアイデアが浮かんだら、Cocoa で CUI ツールの作成に挑戦してみるのもいいかもしれない。
ワタシはSingletonがキライだ (kaniza)
今回一番楽しみにしていたお話。
Singleton の問題点と、その解決方法としての DI コンテナの紹介。
以前から Singleton が邪悪だ問題だと言われているのは分かってたし、金内さんが大の Singleton 嫌いだというのも知ってたけど、じゃあ具体的にどういう問題があって、どうすれば解決するのか、ということは一度も見たことがなかったので、とても参考になるお話だった。
Cocoa 用の DI コンテナフレームワークには Typhoon というのがあるらしいので、一度試しに使ってみようと思う。
公式 Web ページがやたらカッコいい。
自分は綺麗にコードを書くことで気持ちよさを得る、コード潔癖症みたいな人間なので、DI コンテナでの『注入』という仕組みは (文字的にも) 気持よくなれそうな気がした。
これまでの振り返り
プログラムが終わったあとは、第50回記念としてこれまでの振り返りみたいなものをしていた。
最近の Cocoa 勉強会は毎回はてなさんが会場を提供してくれていてとても快適だが、昔の Cocoa 勉強会の写真を観ていると、会場が狭かったりプロジェクターがなかったりということもあったようで、こういうコミュニティを支えるはてなのような存在はとてもありがたいなと思う。
第100回の振り返りの時には、広い会場でみんながビール片手にピザを食べまくってる写真が延々と映し出されるのだろうか…